Tomigaya Travel

Travel is my life

JGC修行とは 沸騰ワード10を見て感化されたのでまずは基礎編から 

一応TomigayaTravelと名乗っているので旅行社みたいなことをたまにはしてみようと自分がJALグローバルクラブの修行をした時の話を。
最近テレビ「沸騰ワード10」でサバンナ高橋と福地桃子がJGC修行をしているのを見て、感化され書いてみようと思う。一応「誰でも分かるJGC修行!」なので玄人の方は流し読みしてね。
そもそも何で修行なの???ってひたすら飛行機に乗ってポイントをためまくるから。
沸騰ワード10でもやってたけど、羽田から伊丹ついて20分ほどで鹿児島に乗り継ぐなど、観光をする訳でもなく、ただ飛行機に乗るから、修行というらしい。
ってそんな他人事ではなくで、自分も2011年に修行を経験。
晴れてJALグローバルクラブの会員になった、このことを「解脱」と呼ぶ。

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このBlogをご覧いただいている方はJALグローバルクラブとかJGCと言えば大体イメージがつく方が多いと思っていたものの、最近書いた浜崎あゆみさんの自叙伝批評の記事が思いの外反響があり、特段旅行好きではない読者の方も増えたので、ゼロから説明しつつ、JGC(JALグローバルクラブ)への道について書いてみたいと思う。

手前みそだけど、会社でJGCと言えばティライミさん言われるほど、JALが好きです。私が監修させていただきJGCになられた方は数多。
地方の金融機関のお客様を担当させて頂いていた部署にいた時は、「飛行機に乗る地域を担当するようになったら、インティライミさんへ相談」という決まり?があった。
別にJALからロイヤリティーもらってるわけでもなんでもないけど、同じ出張でもJGCで出張に行くのと平JMB(JALマイレージクラブ会員)で行くのでは大きく違う。
せっかくなんで気持ちよく出張に行ってもらいたいのもあり、サポートさせて頂いた。
お陰で何名にもJALカードを紹介させて頂き、マイルが貯まったのは内緒ですw

まず、ご存じない方向けにJAL GLOBAL CULBとは何ぞやから。ちょっと昔と比べて最近はメリットが少なくなった気がするけど、列挙してみると。

『メリット』
・エコノミークラス利用でも国内・国際線ともにラウンジが使える。
・エコノミークラス利用でもビジネスクラスのカウンターでチェックインできる。
・エコノミークラス利用でも優先セキュリティチェックが受けられる。
・エコノミークラス利用でも優先搭乗ができる。
・エコノミーの非常口前が事前指定できる。
・エコノミークラス利用でも荷物が早く出てくる(JGC以上の会員でない人がビジネスクラスに乗っていてもエコノミーのJGC会員が優先される、大差はないけど。)
・アップグレードのキャンセル待ちが優先される
・マイレージ予約のキャンセル待ちが優先される
⇒昨年制度改悪に伴い消滅・・・・
・インボラアップグレード※される確率が上がる??
⇒ただのマイレージ会員の時に一度ビジネスにupgradeされたけど、以降なし。なぜか提携会社のキャセイパシフィックでは2回もされたけどね。
※インボラアップグレード:エコノミーが満席でビジネスにupgradeされるなど、航空会社の都合でアップグレードされること。
・予約専用ダイアルが使えるのでJALへ電話する際に待たされにくくなる。

※上記のメリットはJALに乗った時以外もOneWorld加盟の航空会社に搭乗したときはほとんど同じメリットを享受できる。

『デメリット』
・国内線は基本JALの一択になる。たまにANAに乗ると所作に戸惑う。
・国際線もとりあえずJALが飛んでる所を優先になる。まずはJALで日本を脱出し、そこからほかの街に飛ぶクセがついてしまう
・国内線にクラスJがないとオロオロするw
「翼の王国」という言葉が知らなくなる。
・羽田は第一、成田は第二と体で覚えているから、奥に何があるか知らなくなる。

デメリットは半分ネタだけど、まあJALにそれなりに貢ぐのでいいお客様扱いになる。
要は完全に囲い込み戦略。出張でも旅行でもそれなりにJALに乗る人にはいい待遇をされることで、「基本JAL」に乗ることを植え付けるのだ。ANAも当然同じような戦略をとっているので、JAL派=赤組、ANA派=青組という風に囲い込んでる。

では、何をすればJAL GLOBAL CLUBになれるか。飛行機にはマイレージという制度があるのは周知だが、マイレージと似ているが似て非なるポイントでJALの場合、FLY ON POINTというものがある。マイレージは飛行機に乗った時でも提携クレジットカードを利用した時もためる事ができるが、FLY ON POINTは飛行機に乗らないと貯まらない。
すなわちお金では買うことができず、必ず飛行機に乗らないとポイントはもらえない。
いかにJALに乗った」かが、キーになる。
FLY ON POINTの獲得状況に応じて、JALの「サービスステータス」が決まり、それに応じて待遇が変わるのである。すなわち、いくら買い物で100万マイルとか貯まっていても、飛行機に乗らない限りはこのサービスステータスには変化はない。
ちなみに飛行機に乗らずにマイルをためる人の事を「丘マイラー」と呼ぶらしい。
「丘サーファー」ならぬ丘マイラー、でも、このままだとステータスはもらえない。
とにかく飛行機に乗る必要がある。

サービスステータスは下記の通り。

〇JMBクリスタル

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  • 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で30,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便15,000FLY ON ポイント)以上のご搭乗
  • または30回(うちJALグループ便15回)以上かつ10,000FLY ON ポイント以上のご搭乗

〇JMBサファイア

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  • 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で50,000FLY ON ポイント(うちJALグループ便25,000FLY ON ポイント)以上のご搭乗
  • または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ON ポイント以上のご搭乗
  • 「JMBサファイア」以上のステイタス到達で、「JALグローバルクラブ」へご入会いただけます。

この上のグレードにJGCプレミア、JMBダイアモンドというまだまだ上の会員があるが、今回はJALグローバルクラブがテーマなので割愛させて頂く。
JALのサービスステータスは下から順にクリスタル、サファイアの順になっている。ただ、JALグローバルクラブのメリットを享受するにはクリスタルではダメでJMBサファイアクラス以上になる必要がある。すなわち上に書いてあるように、50,000FLY ONポイントを稼ぐが、50回飛行機に乗る(Min15,000FLY ONポイント)必要がある。
どちらかを達成すると晴れてJALグローバルクラブに入会るすことができるのだ。
ただ、JALグローバルクラブはJMBサファイア会員になれば自動的になれるのではなく、クレジットカードの審査もあるので、過去にサファイア会員にはなれたものの、実際にカードの審査に落ちてJGCになれなかった人もいるので注意を要する。
この上のサービスステータスは達成した翌年度にメリットを享受できる(達成直後から享受できるものもあるが)ので、1年経てばまた振り出しに戻ってしまうのである。

ではなぜみんなJGC、JGCと騒ぐのだろう。それは、一度でもJMBサファイアに到達すると、(クレジットカードの審査が通り)JGCになると、年会費を払い続ける限りにおいては上述したメリットを享受できるのである。
すなわち、一度でも50,000FLY ON POINTを稼ぐか、50回飛行機に乗る年があれば、JGCになって未来永劫??JAL若しくはOneWorld加盟航空会社に乗る時に上顧客扱いされるのである。
そりゃそうだ、一年しか上顧客になれないのに、「修行」なんてしないよね。
さて、どうやって修行をすればいいのか。そりゃ飛行機に乗りまくればいいんだけど、
誰でも彼でもJGCにしちゃったら差別化も図れないし、ちゃんとJALに貢献した人にだけ上級会員になれるような仕組みを作っているのだ。

例えば国内線の運賃とマイレージの対応表は下記の通り。

JAL国内線利用運賃一覧表

利用運賃カテゴリー 該当運賃
運賃1(100%) 大人普通運賃、小児普通運賃、往復割引、身体障がい者割引、介護帰省割引、JALビジネスきっぷ、eビジネス、離島割引、国際線航空券に含まれる日本国内区間*1など
運賃2(100%) 特別乗継割引
運賃3(75%) 先得割引、スーパー先得、ウルトラ先得、乗継割引28
運賃4(75%) 特便割引1、特便割引3、特便割引7、特便割引21、特別往復割引、株主割引
運賃5(75%) 乗継割引7
運賃6(75%) 当日シルバー割引、おともdeマイル割引*2、スカイメイト
運賃7(50%) パッケージツアーに適用される個人包括旅行運賃など
  • *1 フライトマイル対象運賃の国際線航空券に含まれる日本国内区間については、国際線マイル積算率にかかわりなく、「運賃1(100%)」を選択のうえ検索ください。
  • *2 マイルによるご搭乗は、フライトマイル積算およびFLY ONポイント積算・搭乗回数のカウントについては対象外となります。

運賃によって貯まるマイルの数が異なっている。7のカテゴリーのパッケージツアーは50%しか貯まらないのに対して、1のカテゴリーの大人普通運賃は100%貯まる。
当然正規運賃って高い(例えば東京-大阪の片道24,000円ちかくする)ので、ホテルまで付いて往復30,000円とかで出ているパッケージツアーと同じだとおかしいよね。

国際線は下記の通り。

JAL国際線利用運賃一覧表

利用運賃カテゴリー 航空券面上のクラス
ファーストクラス運賃(150%) F・A
ビジネスクラス運賃1(125%) J・C・D・X
ビジネスクラス運賃2(70%) I
エコノミークラス運賃1(100%) W・Y・B・E*
エコノミークラス運賃2(70%) H・K・M
エコノミークラス運賃3(50%) L・V・S
エコノミークラス運賃4(50%) O・G・R
エコノミークラス運賃5(30%) Q・N*

*E・N パッケージツアーをご利用の場合は、50%の積算率となります。

※アップグレード特典でご搭乗された場合の積算マイル数は、購入された航空券の運賃に基づきます。
※特典航空券はマイル積算対象外です。

国際線も国内線と同様で、高い運賃の方がもらえるマイレージに大きな差が出ている。
エコノミークラスの5のカテゴリーなんて30%しかもらえない。エコノミークラスに搭乗すると、搭乗券には「Y」の表示、ビジネスラスは「C」、ファーストは「F」の表示しかされないけど、実際には航空券にはそれと異なるクラスが書いてある事があって、激安運賃とかだとQとかNの表示がされているので、見たことがない人はE-ticketを見てみるといいだろう。

上記はマイレージの換算表になるので、実際に大事なのはFLY ON POINTになるので、ここからはFLY ON POINTの解説を。基本的にはマイレージと似ているが、若干異なる部分もあるので下記の算出式を見て頂きたい。

「FLY ON ポイント」について
「フライトマイル」をもとに、下記の方法で自動積算いたします。







フライトマイル
区間マイルと、ご利用になるクラスや運賃に対応したマイル積算率により算出されます。
FLY ON ポイント換算率
日本国内線:2倍
JAL便の日本発着 アジア・オセアニア線:1.5倍
上記以外の国際線:1倍
搭乗ボーナスFLY ON ポイント
JALグループ便ご搭乗の際、ご利用になる運賃に応じて追加されるポイントです。

上の式を確認すると、FLY ON ポイントはフライトマイル(上の運賃一覧表で算出したマイル、高ければ高いほどよい)にFLY ON ポイント換算率を掛けたものになる。
国内線の正規運賃で計算すると、東京ー大阪の区間マイルは280マイル。
フライトマイルは(280マイル×100%)×FLY ON POINT(国内線は2倍)=560フライオンポイントとなる。ここに搭乗ボーナスFLY ON ポイント400が付いて960ポイント。

で、この搭乗ボーナスFLY ON ポイントとはなんぞや?という話になる。

搭乗ボーナス FLY ON ポイント

運賃種別 搭乗ボーナス FLY ON ポイント
大人普通運賃、小児普通運賃、往復割引、JALビジネスきっぷ、eビジネス、株主割引、身体障がい者割引、介護帰省割引、特便割引1、特便割引3、特便割引7、特便割引21、離島割引、特別往復割引など 400ポイント
特別乗継割引、小児特別乗継割引、身体障がい者特別乗継割引、乗継割引7 200ポイント
先得割引タイプA、先得割引タイプB、スーパー先得、ウルトラ先得、当日シルバー割引、おともdeマイル割引、乗継割引28、スカイメイト、特典航空券、個人包括旅行運賃、包括旅行運賃、団体割引運賃、修学旅行運賃 0ポイント

このFLY ONボーナスも運賃に応じて付いたり付かなかったり。
でも、先ほどの東京ー大阪の計算に戻ると、正規運賃で購入した場合
フライトマイルは(280マイル×100%)×FLY ON POINT(国内線は2倍)=560フライオンポイント。正規料金で乗った場合にも560しか付かないのに、ここに400ポイントのボーナスが付くのは大きい。

国際線の場合は下記の通り。

運賃種別 搭乗ボーナス FLY ON ポイント
航空券のCLASS欄に「F」「A」「J」「C」「D」「X」「I」「W」「E*」「Y」「B」「H」「K」「M」「L」「V」「S」と印字されているもの
*パッケージツアーをご利用の場合は対象外です。
400ポイント
上記以外の運賃(個人包括旅行運賃など) 0ポイント

国際線だから国内線と比べて長距離になるので当然獲得マイルも、獲得FLY ONも大きいのだが、「パッケージツアーをご利用の場合は対象外です。」と明記されている。
そもそもパッケージツアーの場合は運賃種別のランクも低いケースが多いので、JALからすると飛行機には乗せてあげるけど、あんたはそんな簡単に上級会員になんてさせにからね、という意思表示の現れなのであろう。

国内線が2倍なのは、恐らく距離対比で運賃が高いからその分たくさんFLY ON POINTを差し上げようということであろう。アジアが1.5倍なのは運賃ではなく、(真偽は分からないが)需要喚起の施策だと思われる。

ここまでの所をまとめると、JALにはラウンジが使えたり荷物が早く出てきたりたくさんメリットのあるJALグルーパルクラブという制度がある。グローバルクラブに入会するにはJMBサファイア会員になる必要がある。そのためには50,000FLY ON POINTを獲得するか、年に50回飛行機に搭乗する必要がある。
FLY ON POINTは運賃の値段によって異なっており、正規料金とそうでない場合は大きく違いがある。国内線は2倍もらえる上、一定以上高い運賃の場合はボーナスポイントの400ポイントがもらえる。

さて、次回は準備編と私が実際に修行したルートなどを書いて見ます。
ちなみに自分は〇〇タッチで解脱しました☆

<準備編へ続く>

 

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