Tomigaya Travel

Travel is my life

痩せられない四十路のおっさんのはなし

コロナが引き続き収束しない。そして外に出る機会は相変わらず少なく、在宅勤務も減らない。そんな日々が続くと起きるのが「運動不足問題」。
そして秋までは何とかランニングができていたが、冬には辛すぎる。
12月に入ってから全くだめ。ここ何年か続けていたランニングに出る気にならない。ランニングはおろか外を歩く気にもならない。通勤する日が減っているので当然いつもの冬以上に歩く事もなくなった。
そうなると起きる事は一つ、「太る」。

f:id:reiwa-tsuredure:20210106210619j:plain何の違和感もない。別に在宅が増えたからと言って食べる量が減る訳ではなく、むしろ外で飲まなくなるので飲む時間が延びて飲む量が増えたり、一緒に食べるおつまみの数が増えたり、まあ当然太る。
でも、これもいつも太る時のパターンだけど、しばらくは太ってる自分を認めない。うすうす感じてるけど、大した事はない、だって今まで結構走ってたんだしとか変な言い訳をする。でも外に出るのは寒くて嫌なので、やることは暖房のがんがん効いた部屋での「筋トレ」もどき

元々運動部にいたこともなければジムに通ってた時も筋トレマシンに行く事なんぞなくランニングマシーンに直行直帰。人生で何度もやってるダイエットも全部有酸素運動と食事制限でしか実現したことがないので、筋トレで太ることを止める事なんぞできるハズはない。
でも、筋トレもどきをやってると
不思議と胸筋が付いて来る
厳密には付いて来ているような感覚になるのだ。
これも違和感がない、当たり前なのだ。ろくに運動せずに食って飲んでるだけなので順調に太って行く時にお腹周りと同時に胸部にも脂肪が付いているだけなのだ。顔から近いから気付き易いだけで、腹回りをきっちり鏡で見たらちゃんと脂肪はついているはずだ。でも、人間は辛い現実には目を背けたくなるものなので肥大化している全身には目もくれず、脂肪で肥大化した胸部を筋肉が付いたと喜んでいるので、おめでたい話だ。
挙げ句の果てに筋肉付けるためには一時的な体重増加もやむなしと言い聞かせもするからもはや笑うしかない。

さて、ようやく最近この太った現実を受け入れる事ができた。誰かに言われた訳ではなく、(当然みんな思っててもなかなか言えないけど)自分で受け入れた。
在宅の日はTシャツ短パンとかラフな格好で過ごす事が増えてた矢先、Webミーティングなるものがあった。さすがにお客様はネクタイスーツ姿の中、こちらがノーネクタイと言う訳にはいかないのだ。
久しぶりにネクタイを付けてみたら、(心配してたボタンがが閉まらない事はなかったが)きつくて仕方なかった。否が応でも「太った」と認識せざるを得なかった。

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よし、ここは一つ、人生で何回目かのダイエットをしようと思い立った。
でも最高気温でも一桁しかない今年の冬。なかなかスタートすることができない。

外に出ないからより見る頻度が増えたYoutubeの広告で「ダイエットサプリ」なるものが目に入った。太ってないときは「バカじゃないの?こんなんで痩せたら苦労なんてしませーん。毎月200km走ったらすぐ痩せるわ。こんなサプリなんかで痩せようなんて考えてるやつ、絶対やせない笑」と笑い飛ばしているのに、今回は緊急事態、わらにもすがる思いでまさかのクリック。HMBなるものすごーく減量に効く成分が入っているらしい。その辺の質の低いサプリなんかと違って純国産のありがたい成分しか入ってないらしい。素晴らしい、いい商品に出会えて良かった。と買ってしまった。

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とりあえず届いたけど、やっぱり過去何度もダイエットを乗り切った経験から(リバウンド何度もやってるからダイエットも何度もしないとだめなんだが)、やっぱり飲むだけで痩せるハズはないので、せっかく買ったサプリがもったいないから運動しようと思った。卵が先か鶏が先か、と言うのが正しいか分からないけど、サプリを消費するために運動するという不思議なモチベーション。これもひょっとしたら販売元の思惑なのかもしれないけど。まあ世の中に「サプリ飲んだら痩せる」と信じてサプリ買うようなおめでたい人ってそんなにいないと思う。「痩せたい」「痩せるように努力したい」気持ちだからサプリを買うのだ。そういう時は既に暴飲暴食期間も終わってるし、サプリ以外にも痩せようと何らかの努力をしているのだと思う。もちろんただただサプリを信じてそれだけしかやってない人もいるかもしれないが、断言します、絶対痩せないしそんな人はダイエットに成功したことがないので「このサプリは体質に合わない」「他にもっと効くサプリがあるかもしれない」「元々体質的に痩せないからもういいや」と運動も食事制限もせずにずーっとぽっちゃりのまま。

まあこんな偉そうに痩せない人のことを書いたから、さぞ成果が出てるんだろうな、と言われそうだけど、ぶっちゃけまだ初めて一週間も経ってない。
過去痩せた時は全部ランニングで痩せている。と言っても危機感を感じたから痩せるのであって、性格的にやるときは畳み掛けるようにやらないと気が済まない性分なので、ランニング、食事制限、夕食の時間厳守などできることは基本全部やるので本当はランニングが効いたのか食事制限が効いたのかは定かではない。
減量に成功すると決まって言うのが「ダイエットなんて簡単、月に200km走ったらすぐやせるから」と。でも月に200kmってなかなか走れないよね。10kmだと月20日走らないと200なんて行かないし、12kmでも16日と二日に一回以上のペース。
こんなに走っても消費カロリーは大体15,000kcal程度。1kg痩せるのに必要と言われている消費カロリーは8,000kcalと言われてるので月に200km走っても基礎代謝と摂取カロリーがイコールだとしても2kgしか体重は落ちないのだ。
体感的にはもうちょっと痩せる気がするのだが。これはランニング期間はさっき書いたみたいに全力投球するので食事制限もやりつつ運動もするから減量速度が速くなる可能性もあると思う。後は仮説だが、最近感じる一番大事なことで「代謝の改善」ではないか。ランニングするには水分が相当必要になるし、当然減量期間なのでカロリーも糖分もないもの、水とかお茶をがんがん飲みながら走る事になる。リバウンド期には飲むのはビールとハイボールがほとんどなのにこれがゼロカロリーで利尿作用のある飲み物に置き換わるのだ。水分摂取して汗とか尿で出すだけだからダイエットにはならないけど、老廃物も出るし血とか体の水分が置き換わる(気がする)。
これで何となく体がすっきりした気持ちになり、再び走るモチベーションになったり、食欲、飲酒欲の減退にもつながってる(気がする)。

こんなにからくりが分かっているのに何故か人間はリバウンドを繰り返す。適度に走ったり食事制限をしていると「すぐ痩せねば」といった切迫感に駆られることもないし、薄着に時の不安やストレスに押しつぶされそうになることもないのに。
こうやって何度もダイエットを繰り返していると、自慢じゃないけど痩せようと思って失敗したことはない、ただそのスイッチが入るかどうかだけだと思っているので、「多少太ってもすぐ痩せられるから」といらない言葉が辞書に刻まれてしまうのだ。
今回も「ちょっとやばいかも」「そろそろ痩せなきゃ」と心のどこかで思う反面、「痩せる気になればいつでも痩せられるから」と変な自信が邪魔をする。
うむ、本当にこの無限ループからいつか解放される日が来るのであろうか。

コロナ禍でよく会ってた人に会う頻度が減って久しぶりに会うとかなり人によって差が出ている。すごく太った人、すごく痩せた人。本当に両極端。絶対に自分は前者だから、他の人から見て「すごく太った人」カテゴリーに入れられていることに違いない。

今回も簡単に200km走ればすぐ痩せられるじゃん!!と意気込んだものの、なかなか気分が乗らない。そんな時にやってきた「箱根駅伝」。

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よく世の中のおっさん達が「箱根駅伝に感化されてランニング始めたら怪我した」って話を聞く。でも今回はそれ。颯爽と駒沢が1位を取ったのを見届けて気分が上がったまま外へ。もう箱根駅伝の喧噪がなくなってると分かってるのに大手町方面まで。

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幸い、怪我することなく戻ってくることができた。誰に襷を渡すでも誰かから襷を受けとるでもなく、ただ黙々と走っただけ。何の感動もない。でも、ちゃんと脂肪は燃えてるのだと信じてる。とりあえず一週間は続いている。

桜が咲く頃にはコロナも収束してほっそりした体でGo to Travelでもできるのだろうか。
あ、そういえばFeelcycle再開するか???四十路のおっさんはハードル高いけどw

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<完>