Tomigaya Travel

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そうだ、京都行こう 最終回。

さて、多分??いよいよ最終回の「そうだ、京都行こう」シリーズです。
前回は夏の京都だったので、最終回にふさわわしく冬の京都です。
雪景色の金閣寺↓

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雪の銀閣寺。Produced by 足利義政 応仁の乱の元凶っすね↓

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雪の清水寺。趣があります。

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でもね、第一話から第三話で学んだようにこの三つのお寺は残念ながら洛中には入っていませんw京都は京都府<京都市<洛中のヒエラルキーがあるのを学びました。
よって、この三つのお寺は洛中ではないです、、、京都の中心ではないのです。

でも、いけずな京都人が密集してる上・中・下京区の人がどんな感じなのか?興味ありありですね。
京都のど真ん中の洛中の方々、当然ヒエラルキーの頂点です。同じ京都でも伏見は洛中じゃないから応仁の乱が先の大戦とか言ってしまう民族です。
そんな不思議な人種、分かりにくくて仕方ないので、AmazonPrimeで大人気のバチェラーを使って解説。
バチェラーとはまあお金を持ったイケメンの未婚男を20人近くの女子が奪い合って、毎回何人か未婚男(=主人公=バチェラー)に選ばれずお帰り頂くことになる。
何回か繰り返し、最後の一人にたどり着くと言うもの。まあ最後は残った二人のうち一人を選ぶんだけど、その前の回が面白い。三人の女性を自分の実家に連れて行って、一人をふるい落とすのだ。その時にまあお金持ちのイケメンの家族が出て来て三人から一人をふるい落とす助けとなるわけ。バチェラー3のその回は神回なのでご興味あれば↓

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今回は京都のヒエラルキー最上段にいる架空のバチェラー、富永真也さんを主人公に洛中の人の生態に迫りたいと思います。
とはいえ第一回から始めると女子の人数が増えすぎて面倒なので、富永家訪問の回からスタートです。
主人公:富永真也。年齢30歳。父親は四条烏丸で創業1470年の老舗呉服屋を経営。お兄さんは呉服屋を継ぐべく京都大学を卒業し、東京の三越に修行に行ってつい最近帰京し、お父さんの後継である25代目向けて日夜励んでいる。
お母さんは同じく洛中の今出川の地主の娘。そして主人公の富永真也くんはちょっとお兄さんよりもお勉強ができなかったので学歴ロンダリングで中学からはフランスに留学、大学は語学枠で京都産業大学に滑り込む。現在は青年実業家で貿易業を営む。会社の名前は名字を取って「Eternal Wealth=永遠の富=富永」。愛車は奈良ナンバーのフェラーリー。洛中出身なのに奈良ナンバーの車に乗ってる事に両親は頭を痛めるも、お値段が安かったからというポンコツな理由で真也は気にも止めない、洛中失格wエターナルウェルスって名前だけはカッチョイいけど、実際はほぼペーパーカンパニー。働いてもないのにパパの会社の役員報酬だけでご飯食べてるポンコツボンボン。代が変わったらお兄さんに追い出されそうだけど。
こんなスペックのバチェラーが最後に選んで四条烏丸の自宅に呼んだのは3人。
來未さん
あゆみさん
紅葉さん

まず最初に実家に招き入れたのは、あゆみさん。出身は福岡。割と東京では有名な歌手のよう。でも洛中の人は京都以外には感心がないので家族はよく知らない。
で、実家での査定。

真也:「あゆみさん、めっちゃ綺麗な人やで、見たらびっくりするでー」
富永ママ:「いやー、こんな綺麗人いるんや??」
(ママの本音:ちょっと化粧派手やけどw)
あゆみ:「そんなことないですよ。あゆなんて、、、」
(ママの本音:あゆって、そんな言葉遣いしてるひと、京都にはおへんよ。)
富永パパ:「あゆみさん、東京に住んではるけど、結婚したら京都に住めるの?
あゆみ:「正直、関西に住んだことないのでちょっとイメージ湧かなくて。。。
(ママの本音:関西って、京都は関西やおへんのに関西やて、はずかしい。。)
富永ママ:「でもねえ。あゆみさんにはお仕事あるやろし。」
あゆみ:「そうですね、代々木が待ってるんで。」
(ママの本音:代々木っていつの話??最近は中野サンプラザでも空席あるって聞いたけど、その辺大丈夫なんかしら。やっぱり見栄張る人はどうかしら。。ってママ、あゆみさんの事めっちゃ知ってるやんw)
富永ママがお茶のお代わりを勧める。
富永ママ:「あゆみさん、お茶お代わりいかが?」
あゆみ:「頂きまーす、あゆこのお茶大好きなんですー。」

あゆみさんが帰った後の富永ママ:「真也には無茶苦茶もったいない人です。」
(ママの本音:やっぱり九州の人はね、関西にイメージ湧かないって、京都は関西やおへんで。しかもお茶のお代わり頂いたなんて、洛入りは無理やわ、あゆみさん。

お次は來未さん。こちらも同じく東京でちょっと売れた歌手。どこかであゆみさんと知り合いのようだけど、実家訪問の回までに骨肉の争いをしたらしく仲が悪い。

真也:「來未さん、めっちゃセクシーやで。見たらびっくりすんでー」
來未:「今日はありがとうございます。私も京都地元なんでうれしいです。」
富永ママ:「そうなんですか、來未さんも京都なん?嬉しいわ、どの辺かしら??」
來未:「うちは伏見なんですー。」
富永ママ:(一瞬言葉に詰まって)「あー、それなら地元やねー。」
(ママの本音:洛外なのに京都地元やて、恥ずかしいわ。
富永パパ:「來未さんの実家は??」
來未:「うちは代々伏見で漬け物屋やってます。」
富永ママ:「いつから??」
來未:「おばあちゃんの代からやってるんですー。」
(ママの本音:おばあちゃんの代からって、昭和でしょ、こっちは応仁なの。浅ましいわ、これやから洛外の人は苦手やわー。)
富永パパ:「真也のこと愛してますか??」
來未:「めちゃくちゃ好きやっちゅーねん。
富永ママ:(ぶぶ漬け出しとこか=京都でお帰り頂く時に出すものw)

最後は紅葉ちゃん。

真也「紅葉さん、むっちゃしっかりしてるで、見たらびっくりすんで「


紅葉:「今日はありがとうございます。母も京都なので真也さんに尽くします。」
富永ママ:「そうなんですか、紅葉さんも京都??嬉しいわ。」
紅葉:「仕事も京都でするのがほとんどなんです。」
富永ママ:「最近どの辺でしはったん??」
紅葉:「南禅寺です。犯人追い詰めるシーンで。」
富永パパ:「ご実家は何をされてるの??」
紅葉:「両親ともに作家で東山に住んでます。」
富永ママ:「鴨川の向こうやね、紅葉さん、普段はどんな服着はるの??」
紅葉:「いつも着物です、着付けも自分でします。」
富永ママ:「紅葉さんとこはいつから京都??」
紅葉:「義満さんの頃から」※足利義満の意味、応仁の乱より前w
富永ママ:(いやー、うちより前から京都にいはるわ。)

さあ、この洛中査定を受けて真也くんは誰を選ぶんでしょう??
とりあえずお写真を頂いたのでご紹介。
まず來未さん

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なんかハイカラな髪型とか、伏見の感じやねー。

お次はあゆみさん。

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あれ??あ、こっちは本家の方。
今回の「そうだ、京都行こう!!」のあゆみさんはこっち↓

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歴史が長いのが京都とはいえ古すぎやろ、今のあゆみさん、プリーズ!!!

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あ、あゆみさん、食べるものたくさんあって羨ましいわー。
(富永ママの本音:ちょっと痩せてください、近所の目もあるしね。)

最後は紅葉ちゃん。

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富永ママ:「ええねえ、紅葉さん、「おきばりやす」やて。」
富永ママ:「でも真也、今の紅葉さん見たいわー。」
真也:「みんな見たらびっくりするでー。紅葉さん。

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あ、あ、あ、ビックリです!!って本人がビックリしてるしw

で、ここで洛中の名門富永家で家族会議が開催される訳です。
真也:「誰がいいと思う??みんなの意見教えて、聞きたいんや。」
ママ:「うーん、真也に合うのは、紅葉さん
パパ:「みんないい人やけど、紅葉さん。京都出身やし。」
真也:「兄貴は??」
兄:「俺の意見??俺も紅葉さん
真也:「なんなん??俺はあゆみさんがいいって言ってのにさぁ。みんな揃って紅葉さんって。
ママ:「むかしからこれなんです。。。」
兄:「真也は大体僕の言うことには反対なんです。」
真也:「だいたい人と比べるってのがおかしいし」

ポンコツがここでまさかの逆キレw

でも本家の友永真也くんと違って、富永真也くんはポンコツとは言え、応仁の乱から続くまさに洛中の子。結婚は必ず親の言う事を聞きます。逆ギレしてたけど、京都のボンボンは家族に忠実なんです。
真也:「分かった、紅葉さんにするわ。

でも、富永真也は友永真也より一枚上手です。血と歴史が違います。京都のボンボンとはいえ将来は祇園に入り浸りの「典型的な洛中の旦那」です。家族の前では家族受けのいい紅葉さんを選びますが、裏ではあゆみさんと來未さんとも交際を続けるんです。
これぞ生粋の京都人の甲斐性ですね。
いやー、一度は洛中のボンボンに生まれたかったです☆

そうだ、京都とか言いながら結局は京都人をディスル記事になってしまい恐縮です。
でもね、こんな第四話になるまで京都の事をすらすら書けるんです、わたくし。
残念ながら京都人でもなければ京都に縁もゆかりもある訳ではありません。
そんな感じなのにここまで書けるんです。やっぱりそれだけ京都の事が好きなのかも知れないし、京都人の性格と同じように生まれ持ったいけずな性格なのかもしれません。

※この物語はフィクションです。
<完>