Feelcycleという暗闇の中で自転車を漕ぐエクササイズ。
ほとんどのプログラムが10曲45分構成になってる。
ちなみにSoulCycleとは雰囲気が全く違う、
Soul Cycleはこんな感じ↓Soul CycleビバリーヒルズでSoulcycle体験しました!!
少し話はそれたが、
元の体重にも依るが、さすがにそんなには減らないと思う。
例えば↓みたいな曲がオオトリの10曲目で流れてきたりしてテンションは最高潮へ!
音楽のバリエーションは結構あって、ジャスティンビーバーとか↓
昭和世代におなじみのBonjoviなんかも当然網羅されていた↓
平成PartyGirlとの会話など、昭和おじさんには無縁の今流行の洋楽をさもカバーしているようなそぶりができるようになったのもFeelcycleの効果の一つだと思う。
スタジオは狭いなかに50人くらいが汗かきながら自転車を漕ぐ訳
そういう人に限ってみなさんふくよかな感じだったけど、久しぶりに見るとシェイプアップされていたので、一生懸命やるとやはり効果があるようだ。
まあそんな環境なので水の消費量もすごいし、
〇予約システム
予約はWeb上で予約するシステムになっていて、マンスリー会員(一般的な会員)の場合は最大3レッスンまで予約できる。予約の際に番号が割り振られたバイクの番号を予約するので、例えば「入会して間もないから恥ずかしいので後ろがいい」とか、逆に「最前列でちゃんとインストラクターの動きをみたい」など好みによってチョイスできる。
毎週金曜日の20時に20日先までのスケジュールが発表になり、Feelcycleにハマってる人は飲み会を中座してでも金曜の20時は予約臨戦態勢になっているらしい。
「お気に入りのインストラクターが新しいプログラムをリリースするからリリース日に最前列で受けたい」とか、まあそんな座席の争奪戦も頻繁に発生している。
インストラクターは最初の頃はプログラムは1つか2つしか持ってないが、慣れて来るとどんどんプログラムが増えて来るし、その頃にはファンの一人や二人できてくるので、大体新プログラムリリースの際はほぼ予約が埋まる。
一ヶ月で無断キャンセル(30分前までにキャンセルせずブッチする事)を3回すると一度に予約できるプログラムは1つになるペナルティがあるので大体1時間前から30分前まではキャンセルが発生することが多いので、行きたいプログラムが満席の場合も、1時間前くらいに見ると空いている事がある。そこを狙っている人もそれなりにいるので、「やった、席空いた!」と喜んでクリックしてもハナ差で予約が取れなかった事もある。
ちなみ予約画面は↓。
まあこういう事を考えながら予約するようになると、必然的に1日何度もFeelcycleの予約画面を眺めながら次はどのインストラクターのどのプログラム受けようかな?と考えてしまい、結局Feelcycleに通ってしまう。
この予約システムはうまくFeelcycleを洗脳していくツールとしては秀逸だと思う。
路線は違うが、渋谷→表参道→乃木坂→
その解こそが「インストラクター」である。
〇インストラクター
別にフィットネスジムの先生でしょ、と言えばそれまでではあるのだが、
レッスンの時は(Feelcyleが売ってる)スポーツウェアに身をまとってレッスンを主導するのだが、レッスンの後はしれっと(これもFeelcyleが売ってる)Tシャツなんかに着替えて接客にいそしんでいる。
接客は受付に始まり、入会の案内や体験レッスンを受けた人の囲い込み、既存会員のメンテナンス等。
ただ、最も注力しているのは販売。Feelcyleは普段着とトレーニングウェアの二つの切り口からアパレル販売をやっている。例えばFeelcyleのロゴの付いたポロシャツは15,000円、Feelcycleのロゴの付いたレギンス18,000円なんて具合で月間会費クラスのお値段のアパレルを日々販売している。当然一番目立つ所に鎮座。
特段販売員がいるのではなく、インストラクター=販売員である。
そして一度買うと「アパレル買う〇〇さん」フラグが立ってしまうので、捕獲するのは大した時間も掛からないし、スキルもいらない。
(ろくに値段を確認することもなくw)
なんとなくいい格好したいおっさんの心理を絶妙に突いてくる戦略、どこでおぼえたのか、研修があったのか、はたまた地なのかはわからないが、速攻買ってしまった。(というか厳密には買わされてしまった。)
普段からかいがいしく気を遣ってくれるインストラクターしかいなかったが、相手も仕事なんでやっぱり頭の中で計算してたのかもしれない、普段売り子の立場だから彼らと同じサイドなんだけど、いざ立場が逆になるとホイホイ買ってた自分が悔やまれる。
別のインストラクターからは何周年かの記念ポロシャツを紹介頂いたが、(お上品に断る体で)色が気に入らないと断ったら、「何色だったらいいです?」と畳みかけられ、うっかり「ネイビー」と自分の好きな色を言ったので、(ネイビーなんて基本ラインナップに絶対ある色だから)裏から、「ありましたよーネイビー、でもMサイズこれが最後なんですー!!」と言われ、おっさんのいい格好しいが出て、こちらも結局即買い。って絶対Mの在庫なんてもっとあると思うけど、古典的な商法だと分かっていても買ってしまった・・・
しかーし、ヘアバンドはいいとして、FeelcycleのロゴとFeelcycleと書いたポロシャツをどこに着ていくねん。確かにレッスン中に着てる人もいたけど、死ぬほど汗だくになるので通気性のいいアディダスとかのウェアー着てたから、レッスンで着ることはなく、でも普段着るのもなんかFeelcyleの回しものか広告塔かになってしまうので、恥ずかしくて着る機会なく、ヘアバンド同様箪笥の肥やしになっている。
そして普段着るポロシャツと比べるとお値段はなかなかなもの。
ラコステのポロシャツクラスのお値段なので、うーん、ラコステでよくないか??
もう一つのインストラクターの大事な仕事は「他店舗利用券」(なはず。)
これもアパレル同様バジェットがあるのかは不明だが、Feelcycleの収益源の一つだと思う。最近はどれくらいの頻度で異動があるかは不明だが、私が通っていたときは仲良くなったインストラクターは半年とかのタームでどんどん他店舗に異動していた。
もちろん急成長期の入り口でどんどん新店舗作っていたフェーズなので、「既存店舗でスキルをつけさてて、新店舗の立ち上げメンバーへ」の流れがあったのかもしれないが、まあよく異動した。
最初はインストラクターが新人でレッスンが盛り上がらなくても次第に仲良くなり、向こうのレッスンスキルも上がって来たタイミングを見計らってるのかどうかわからないが、いいタイミングで異動するのだ。異動は受付にこっそり掲示されていて、
「〇〇さんが何月何日から〇〇店へ異動、現店舗での最終レッスンは何月何日」と発表されている。
この通知が出ると、最終レッスンは満員御礼、最後のお土産にとアパレルもよく売れる。そして、〇〇店に異動になるので、絶対遊びに来てくださいねー的な殺し文句もついてくるので、インストラクターのファンの人は新店舗に1,000円の課金をして久しぶりの再会を楽しみに行くのである。
当然これも自分は経験した。知らない店舗に初めて行ったのに、受付前で久しぶりに再会したインストラクターに「お待ちしてましたよー!!」的なことを言われて悪い気をする人はいない。
そして、Feelcycleは一人で入会するケースは少ないと思う。友達同士で入会しないとクラブのくせにジム?みたいな様相のジムに一人で突入して入会する人は少数派だと思う。「Are you ready?」と言われて単独で「Yeah!!」と叫べる日本人は少ないと思う。
そのため、大体誰かに誘われて・・のケースで入会するケースが多いはずだ、
ということは異動したインストラクターが二人にとってか一人にとってのお気に入りだったか分からないが、まあ異動した先に追っかけて行くのも一人ではなく、二人であるケースが多いと思う。1,000円x2=2,000円也。
たかが1,000円、されど1,000円。ジムが回収できる固定費は12,000-14,000円の月会費だけだが、この1,000円を払ってくれる会員がいればいるほど収益性は上がる。そして、他店舗利用券なのでぶっちゃけジム側にとってみたら何のコストも発生していないので、むちゃくちゃ高収益のチケットなのである。息しているだけで1,000円入るのだから。まあおじさんもお気に入りのインストラクターを追いかけて異動された店舗へ行きましたw写真とかお願いしてしまい、快く撮ってもらいましたがw
すごーく、湾曲した視点から描いたように見えるが、実際楽しかったし、目立ちにくい課金制度だったので嫌味もなく、うまい戦略だと思う。
TSUTAYAとかカラオケの延長料金じゃないけど、固定費のレッスン代よりはアパレル販売と他店舗利用券の方が遙かに収益性高いし、そこへ上手く誘導する戦略は脱帽。
インストラクターを活用したアパレル&他店舗利用券の販売戦略をより加速するためにインスタグラムを本当にうまく活用している。
例えば、お気に入りのインストラクターができ、「Feelcycle 〇〇さん」みたく検索をすると誰かがインスタに「〇〇さんと一緒に撮りました」とか言ってハッシュタグを付けたインスタをアップしていることがある。異動が多い事は上述したが、「新店舗に異動しちゃった〇〇さんに会いに来ました☆」的な事をコメントしつつupしている。
これを見た他のファンは我先にと新店舗に足を運ぶであろう。
アパレルについてもインスタにupするようなターゲットは事前にインストラクターは知ってるので、新商品が販売開始になると真っ先に捕獲しに行き、ターゲットがインスタにあげるのを心待ちにしている。(推測)
ターゲットが「新しいレギンス、〇〇さんとお揃いなので買っちゃいました☆」みたくあげると、これも当然他のファンは負けてられないので、我先に「レギンス買いたしー!!」って受付に駆け込むのである。(実話、2,3回目撃した。)
残念ながら一番収益性が低いのは、他店舗にはめったに足を運ぶことなく自分の店舗で日々インストラクターに写真をせがみ、インスタにupしている人たち。まあ自分のレッスンには常に足を運んでくれるの空席多くて残念な気持ちにはならなくて済むのだろうけど、レッスン前後ですごく忙しそうな中、毎回のように写真をせがまれているのを見て少しかわいそうになる光景は何度も目撃した。そして、同じインストラクターのファンなんだけど、知り合いでない場合は掲示板なんかで悪口が書かれていたり、まあこの辺はどの世界にでもある話だが、それだけインストラクターがアイドルというかすごく大事なアイコンになっているのは面白い。
他の一般的なジムでも当然人気の先生?みたいなのはいると思うが、恐らくインスタにあげられることもないだろうし、着ているTシャツはイケてるとかハッシュタグがインスタに上がる事もないであろう。
Feelcycleはパーティーピーポーとか意識高い系をターゲットにしているはずなので、インスタを使って効果的にアパレルの宣伝と他店舗利用券販売につなげてる所は流石だ。
③FEEL CYCLEの辞めてみて
通ってた時はどんなに少なくても月間10レッスン通ったものだが、終わりは突然に訪れた。最初に書いたが、人事異動でなかなか通えなくなりそうだったと言う理由で。
退会はWebとか電話では受け付けてないから実際店舗に行って解約したのだが、よく知ってるインストラクターがいるとなんとなく切ないので知らない人しかいない時間を見計らって行った。(どんだけハマってんねん)
知らない人と淡々と解約していたら、奥からたまたま知ってるインストラクターが出てきて、「えー、辞めちゃうんですか?」と(表面上)すごく切なそうな顔で言われたので少し心が揺れたが、「転勤になってしまって。」とオトナの嘘をついて凌いだ。
二年半も月に10回以上同じ所に通ったのがなくなるともっと違和感があるのかな?と思っていたが、幸い異動で部署も変わったのでそれどころではなく、次第にFeelcycleのHPも見なくなったし、思い出す事もなくなった。
辞めた反動と異動による極度のストレスから半年で推定8kgくらい増量してしった。(怖くて体重計乗ってないので実際はもっと増えてたかもしれない)
週末だけでもFeelcyle再開しようかな、とも考えたが、
「Are you Ready!!」に「Yeah!!」と叫べるほど若くなくなった気がして断念した。
知ってるインストラクターもほとんどいなくなってたし。
久しぶりにHPを見たらもの凄い数のインストラクターが在籍するようになっている、店舗の数がここ二年ほどで倍近くになっているので当然だが、昔からいた人はかなり辞めているようで結構離職率高いんだな、と思った。まあレッスンスキルは他のジムでは使えないし、アパレル販売とか接客のスキルは付くのだろうけど、30とか40になった時の事を考えると、なかなか厳しい業界なんだな、とも思う。
そんなFeelcyleに哀愁を感じていても全く痩せられないので、
代わりにランニングを開始したところ、Feelcyleに行ってた頃よりも体か絞れた。
38歳になっても体年齢が32歳。やっぱりFeelcyleの宣伝文句の「最大800kcal」よりも、Runkeeperが差し示す「消費カロリー1,000kcal」の方が正しいようだ。
でも、Feelcyleに通った二年半は非常に楽しかったし、ストレス解消しつつ(暴飲暴食しなければ)体を効果的に絞れるはずなので、是非オススメしたいジムである。
ぶっちゃけランニングの方が痩せるから、その辺もおいおい書いて行きたいと思う。
<完>