Tomigaya Travel

Travel is my life

チンクエテッレ船 いきなり日本人ガイドになっちゃった???報酬はいかほど?? チンクエテッレツアーVol 6 GW 北回り欧州紀行 18 

その 18

まさかの船に乗り過ごすという大失態を犯し、いきなり日本人ツアーガイド就任?してしまったので、「この日本人家族を無事送り届けるというのが私の使命です!!」なーんて全く思ってないんだけど、とにかく自分がツアーに追いつかなきゃ。

f:id:reiwa-tsuredure:20190601115108j:plain

ちなみに↑に乗るハズだった・・・そしてみんな(日本人以外)は乗ってる・・・・

えー、とりあえず船乗り場にいても仕方ないからマラソンして来た道をとぼとぼと自分と日本人家族の4人で戻る。途中トンネルに差し掛かると「さっきここ時速15kmは出てたな、あんな走ったのに徒労に終わったんだ・・・」と考えると切なくなりながらも、涙をこらえて、満州に取り残された日本人家族のような心境で駅へ急ぐ。

常盤貴子が主演だったなかにし礼の半分実話のような満州から引き上げの人を描いた映画、「赤い月」は非常に切なくもたくましい映画でよかったので是非↓
実際本当に先人の方々はご苦労されたのだと思う、こんな呑気にGWだとか言って、あんなに豊かで秩序ある国を抜け出して海外旅行してるのも、戦前ご苦労された方達のお陰だと思う。「赤い月」はそんな戦前~戦中を描いた映画↓

赤い月

赤い月

 

って映画の宣伝してる暇はない。先を急がねば。でも今ツアーがどうなってるか確認しないとだめなので、申し込んだツアーのスケジュールを確認。念のためもう一度地図。

f:id:reiwa-tsuredure:20190530231422j:plain

今いるのがモンテロッソ。船に乗れた組は、ここから船でリオマッジョーレに立ち寄り、LA SPEZIAまで行く。ただ、リオマッジョーレは船でしかアクセスができないので、電車で追いつく事は不可能。そうなるとLA SPEZIAまで電車で先回りして、LA SPEZIAの港で合流し、そこからバスでフィレンチェに戻るしかない。
来るときにLA SPEZIAの街を通った時にここから最後バスに乗りますと言っていたので、幸い合流地点の場所と景色は覚えていた。ここで合流できないと、自力でフィレンチェの街まで戻る必要があるので港での合流はマストだ。
とりあえず上記の地図を見せつつ家族に状況を説明。(って何度も言うけど、俺はいつからガイドになったんだ!!??)
妻:「もうお兄さんいなかったら私らどうしたんやろう??」
(何とか合流できる目処が立ち、落ち着いて来た。家族は関西弁だったから自分も関西出身だから自己紹介でもするかと)
私:「関西どちらなんですか??」
妻:「奈良です」
(あんまり詳しくなくてすみません、京都なら詳しいんすけど、って東京人みたいな事考えてけど、ぶっちゃけ大阪にいても中学の遠足以来行ってないしなー。)
私:(奈良にはふれず)「僕は大阪の箕面って所に中学まで住んでたんです。」
夫:「あ、あの滝と猿の有名なところですね」
など関西話をしつつ電車の駅へ。夏日でみんな泳いだり焼きに来たので駅は大混雑。
切符の券売機も大渋滞。すかさず自分が並んで家族より先にLA SPEZIAまでの切符を購入。その後に夫さんが並ぶ。さすがに切符は買えるよね?と思っていたら、
「すみませーん」と呼ばれたので行き、目的地を説明すると、今度はカードでの買い方が分からないと。「キャッシュないんですか?」と聞いたら、「ユーロあんまないんです」とのこと。(一人5ユーロだから三人でも15ユーロくらいじゃない?)まあ無事カードでの買い方をご案内させていただき、購入。(ってマジガイドかよ、俺、、、)
四人でホームに向かい電車に乗る。途中、船は1時間かけて次の街に行って1時間観光してからまた船で合流する街に行く、一方電車は乗ってる時間が30分でそこからタクシーで10分程度で港まで行けそうなので時間的には自分たちのほうが先に行けそうな旨を説明。(何回も言うけど、ほんまにガイド行けるんじゃない?俺w)
道中今回の旅行について話が弾み、ご家族はかなり旅行が好きなことをうかがう。
でもヨーロッパは今回が初めてとのこと。やっぱりヨーロッパ入門編はイタリアでしょ?ということでイタリアンに乗り込んで来たとのこと。関西空港から中国の広州などを経由して最初ベネチアに着いてフィレンチェには昨日の夜到着し、フィレンチェ観光の前にチンクエテッレのツアーに来たとのこと。
なかなか初ヨーロッパで英語ツアーに果敢にチャレンジする辺りは尊敬に値する。
まだ小学校低学年と思しきお子さんを連れてこんなところまで。チャレンジャー!!

そんな話をしていると、無事に電車はLA SPEZIA駅へ到着。

f:id:reiwa-tsuredure:20190601122655j:plain

港までは恐らく歩くと30分程度。当然タクシーをチョイスかと思い提案したところ、
奥さんが「いくらくらいしますかね、タクシー?」
恐らく10ユーロくらいじゃないすかね、と説明し承諾を頂いたのでタクシーに乗車。
自分が助手席に乗り、行き先を伝えてタクシーは出発。
もうここまで来るとガイドの自覚ができていたのでためらいもなく助手席w

f:id:reiwa-tsuredure:20190601122819j:plain

途中の街も綺麗だった↑から、まあ船乗れなくてもよかったことにしようか・・・・
予定通り10分で到着、お会計は13ユーロ、出しますよーって言ったけど、旦那さんが譲らずタクシー代は出して頂いてしまった。(現金ないのにごめんね、という感情と、ガイド代13ユーロってちょっと安いかな?という感情が交錯w)
無事、港についたのでここでガイドに電話。
私:「今、LA SPEZIAの港に着いたよ、チンクエテッレ行きの船乗り場の前」
ガ:「よかった、今最後の港出たから30分くらいで着きます」
私:「了解でーす!!」というやり取りを伝え、無事合流できそうな旨を伝えた。

妻:「もうお兄さんいはらへんかったらうちらどうなってた事か・・・」
その通りです、電車のチケットすら買えなかったかもしれないですしねw
夫:「でもこんなハプニングあったけど、何かこれも楽しかったですよね!!」
って、お前が言うなー!!ってのは嘘で、ぶっちゃけこっちも楽しかった。たとえ一人でも全然合流できたけど、同じパーティーがいてよかったです☆
夫:「そういえば、あのガイドどんな顔して出てくるんでしょうな?日本やったらお詫びしまくりですよ、置いてけぼりにしたんですから」
あ、そういう捉え方ね、完全に集合時間勘違いした自分が悪いって思ってたけど、確かに日本の価値観なら「置いてけぼりにした」になるのか・・・・なるほど
私:「Nice to see you again!!で終わりですよ、たぶん」
妻:「なんかね、お兄さんいてくれはったからいいけど、私たち路頭に迷ってた訳ですから!!」
私:(おいおい、だからこっちのミスですよ。そもそも勘違いじゃなくて聞いてもなかったんですから、あなたたち。名刺も捨てちゃうし、不安なら日本語ツアーに入ればよかったんですよ。もしきっちり説明が不十分だと英語で抗弁できるならよいけどw

ってこんなやりとりしつつ、しばらくすると待ちにまった船が到着ー!!
<その19へ続く>

 

www.tomigayatravel.work